Manual / Until Tomorrow (2001)

ドイツの実験音楽クリエイター、Jonas Monk(ヨナス・ムンク)こと Manual(マニュアル)による2001年の作品『Until Tomorrow』。ドイツの首都ベルリンに拠点を置くIDM、エレクトロニカ、テクノを中心としたレーベル Morr Music(モール・ミュージック)よりリリース。Morr Musicは、Manualのほか、mum、Isan、Herrmann & Kleineなどの少数精鋭が所属している日本でもエレクトロニカ好きに愛される良質レーベルだ。

Morr Music
https://www.morrmusic.com/

Manual

Jonas Monk(ヨナス・ムンク)は、デンマーク出身のIDM、エレクトロニカ、実験音楽を軸としたサウンドクリエイター。Manual とはヨナスのソロユニット名義である。Morr MusicやDarlaなどのレーベルから作品をリリースしている。またヨナスは、Manual としての活動の他にも本人名義や Causa Sui というユニットとしてもリリースしている。

ヨナス・ムンクという魅力

ヨナスが生み出す音楽には、一編して多くのリスナーに愛される理由がある。それは、”叙情性”の豊かなサウンドであること。つまり、メロディアス、エモーショナル、ということである。

そしてアンビエントで上品、かつトリッキーなテクノサウンドも素晴らしい。ヨナスがよく比較される Warp Recordsのボーズ・オブ・カナダ(Boards Of Canada)やオウテカ(Autechre)などに確かに通づるようなあえて生々しい機械音や、トリッキーで建設的なトラックも多い。この「叙情性」+「機械テクノ」な組み合わせは、エイフェックス・ツイン(Aphex Twin)の名曲「Flim」を彷彿とさせる。

“叙情的”名曲がたくさん『Untill Tommorrow』

そんなManual の2001年の作品『Untill Tommorrow』は、叙情性豊かなサウンドによる名曲が目白押しの9曲入りLPとしてMorr Musicからリリースされ、Manialとしても人気の名作であり代表作である。

とくに筆者が必聴トラックとしておすすめしたいのが、「Nova」「Lunate」「Inn」「Tommorrow」の4曲。まるで森の中の椅子に腰掛け目を閉じ、木漏れ日に包まれているような、どの曲も本当に癒される素敵な曲です。歌詞はいらない、綺麗なメロディーだけが欲しい、という方におすすめの1枚です。

Pressed By – MPO
Mastered At – Dubplates & Mastering
Design [Cover] – Jan Kruse
Mastered By – Rashad
Written-By, Producer – Jonas Munk

Tracklist

  1. Nova
  2. Velvet Sunset
  3. It’ll Be Fine
  4. Frequently
  5. Lunate
  6. Inn
  7. Fortnights
  8. Baja Nights
  9. Tomorrow

 

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Manual / Until Tomorrow (2001)
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